大晦日に限りなく近い年の暮れに、レンジャー離婚チームは神奈川県南足柄某所にある「夕日の滝」にて滝行を行いました。滝行は山を神と奉る修験道の伝統を受け継ぐ、古来からある修行法です。幸い天気には恵まれたものの、その寒さは想像を絶するもので、単なる手をあわせるだけのパワースポットでないことは滝に入るまでは分かりませんが、入った瞬間にその全てを知らされることとなります。とにかく寒い上に、滝の圧力で息が出来ず、大声を出してやっと呼吸が出来るという状態が90秒間続きます。あまりの過酷さに言葉を喪ったレンジャー離婚チームですが、小屋に帰るとさっきまでどこにあるかわからなかった太陽がすぐそばにあるような不思議な感覚が彼らを包みました。滝行自体は無であり、太陽の光にこそ意味があると和尚さんが語ってくれたことがとても印象的でした。
滝行の後は箱根の温泉旅館でもうひと修行。ジャンケンで負けた人は腕立て伏せを10回するという「腕立てジャンケン」により、更なる新年への想いに追い打ちを掛けました。これは膝や頭を付けても上がらなくなるまで続くもので、最後の一人になるまで終わることがない「死」を連想させるようなプッシュアップタイムが繰り広げられることとなりました。一年の終わりを否応なく自分自身と向き合うことにより、エキサイティングに締めくくることができたと思います。
今年も宜しくお願い致します。依頼者の次なる幸福に向け、チーム一丸となって邁進する所存でございます。