会社の後輩と妻の関係のことで悩んでいます。後輩は昨年入社し、同じ部署に配属されました。所属の部署は営業です。主任の自分が直属の上司として、営業のイロハを教え込みました。アポの取り方はもちろん、スーツの仕立てから靴の磨き方まで自分が教え込みました。今あいつが履いている靴は殆ど自分と選びに行った時に買ったものです。最初の靴を買いに行ったときのことですが、あいつ、待ち合わせ場所にナイキのスニーカーで来やがったんです。ちょっと靴を脱いで見せてみろと言って自分はそのナイキをゴミ箱に放り込んでやりました。「ある一定の年齢になったらナイキのスニーカーなんて履くな。」って叱ったら、涙目で「はい!」って裸足で直立不動になってました。その姿が今でも目に浮かびます。それなのに、あいつと来たら自分の嫁を確実に誘惑しているんです。月末には必ずと言っていいほど妻の手料理を食べに来て、妻に色目を使います。自分はその間に何かするんじゃないかと手洗いにも立てず、ただただ胸が張り裂けそうな気持ちでいます。自分はどうしたらいいんでしょうか?
相談者:営業職(29歳)
妻:主婦(30歳)
男の欲望、願望、そこには物語があり、この物語は言うまでもなく幻想である。ここでいう幻想とは何か?それは単なる生物学的な本能に形を与えるものだ。ただ、その幻想は恐ろしくパターン化されており、上司の妻を犯すなんて幻想はおよそ古代からあったと言っても過言ではない(いや、それは言い過ぎかも知れない)。牛やヤギもやっている単なる性交に幻想を感じたがるのは決まって男の方だ。男は様々な幻想を食べながら生きている。美味しい幻想があれば元気になるし、それが不味ければゲンナリする。単純だ。出来れば元気でいたいと思うのはみんなそうだけど、その幻想ですら見ることが許されない時がもしかしてやって来るかも知れない。その瞬間、男は本当にダメになり、人類は終末を迎える…ハズだと思います。
相談者の推測が正しければ、相談者は部下に民法上の損害賠償請求権を有していますから、それを根拠に警告文等で通告することが出来ます。ここからは法的な話にはならないと思いますが、相談者はその部下に恋愛感情を抱いているのではないでしょうか?その恋愛感情が転移して、自分の妻を誘惑しているのではないかという疑惑が生まれているように感じます。このような感情の転移は人間関係ではよくある話ですが、不思議と自分では気付かないものです。とはいえ友人や家族に相談出来ないのはご自分が一番分かっているのです。一人で悩まず、守秘義務のある専門家にご相談することをお勧め致します。