一般的に言うと、離婚する場合は、夫婦で話し合って、離婚とその条件について合意し、離婚届に判を押して離婚する、ということになります。しかし、実際には話し合っても合意に至らないケースもあり、調停や裁判といった手続を踏まなければならない場合もあります。
離婚問題の解決プロセス
協議離婚
夫婦の話し合いによって離婚する方法です。離婚件数全体の88%程度を占めるほど多くが協議離婚で解決しています。しかし、「別れたい」という思いからお互いに将来のことを考えずに安易に進めて、後々に問題になるケースが少なくありません。離婚届を提出する前に一度プロフェッショナルへの相談をおすすめします。
調停離婚
夫婦の話し合いがつかない場合に、家庭裁判所で調停によって離婚する方法です。調停離婚の割合は全体の9%~10%程度と少ないですが、その問題は複雑になっているケースがほとんどです。法的な知識が必要になる場合が多くあるため、一度プロフェッショナルへの相談をおすすめします。
裁判離婚
調停でもまとまらない場合、裁判を起こして、離婚する方法です。裁判離婚にまでなるケースは、全体の1%程度です。離婚の最終手段といえるでしょう。この場合は弁護士とともに問題解決を目指すことがセオリーと言えます。
弁護士に相談するメリットの1つは、「法律的に言うと、調停になったら、こうなりそうだ」「裁判になったら、こうなりそうだ」という予測が得られることです。実際に当事務所にも、相手と話し合っている(協議中の)段階の方が多数相談に来られます。調停や裁判に移行した段階のことが予測できると、話し合いが比較的スムーズに進むことがあります。
離婚に関するあらゆる問題は、こじれて時間がかかるほどに問題が複雑になり、関わる人数が増えていきがちです。最終フェーズでは裁判所などの司法機関などに何度も足を運ぶケースも。そうならない為にも、早い段階から法律のプロフェッショナルとともに問題に取り組み、早期の解決を目指すことをおすすめします。